予約の仕方からマナー・入店後の手順まで!海外のレストラン特集!

美味しいレストランの探し方

個人旅行の場合はレストラン探しも自分たちでするのは基本ですが、旅行プランが決まっている周遊型ツアーの中には自由時間があり、自分たちで食事を取る時間があります。個人旅行の方だけではなく、ツアー型の旅行に参加する予定の方にも知っておいて損はしないレストランの選び方をご紹介します。

1 ガイドブックやインターネットで調べる

ガイドブックや雑誌などは、店内の写真や様子が詳しく書かれているので店のイメージがしやすいです。編集者の評価も書かれているので、レストランを選ぶ際には非常に参考になります。

しかし、本だけを頼りにして実際の店に行くとイメージと違ってがっかりする場合もあります。おすすめはガイドブックなどで気になる店を見つけたら、必ず店のホームページを確認すること。ホームページには、シェフのメッセージやメニューを見ることができるので、注文時のメニュー選びの参考にすることもできます。

2 コンシェルジュや添乗員に相談する

旅行会社の添乗員や現地スタッフ、ホテルのコンシェルジュにおすすめのレストランを尋ねるのも良いです。いくつかの店を比較して自分で選ぶ雑誌と違い、予算や料理の形式や種類を伝えることで希望に合ったレストランをすぐに紹介してもらえます。旅行会社やホテルスタッフの情報は、会社の信用問題に直結するので信頼性が高くおすすめです。

予約する際のポイント

海外で食事をするなら、やはり現地の有名店や人気店で食事をしたいもの。ですが人気店は、事前に予約をしておかなければ当日入ることが非常に難しいです。レストランを予約する際のポイントをご紹介します。

人気のレストランは前日までの予約が必須

どれだけ遅くても人気のレストランは、前日までに予約をしておきましょう。予約なしの入店は、入ることができない場合もあるので注意が必要です。レストランを予約する際には「テラス席希望」や「ベビーチェアが必要」など、要望をはっきりと伝えましょう。海外の言葉に自信がなく、自分で予約するのが不安な方はホテルのコンシェルジュや現地スタッフに予約してもらうのがおすすめ。

また、予約が必要ない店でも夕食時は観光地を歩き回って疲れていることを想定して、待ち時間解消のためにも予約をおすすめします。

ヨーロッパでは一般的なアントレサイズ

アントレサイズとは、通常の半分の量で料理を注文するときに使われるサイズのことです。ヨーロッパでは広く一般的に使われることの多いアントレサイズは、複数の種類の料理を食べたい場合などにおすすめのサイズです。半分のサイズなので、料金も通常の半額で済みます。

ランチタイムなら高級レストランでもお値打ちに

高級レストランで食事をしたくても値段が気になる場合は、ランチタイムがおすすめ。日本と同じく、海外でもランチタイム中は、ビュッフェ形式やセットメニューを格安で提供している店があります。ランチタイムがあるかどうかは、店のホームページをチェックしましょう。また、ランチタイム中でもチップは必要なので忘れないようにしましょう。

レストランでのマナー

海外のレストランにもマナーがいくつかあります。マナーは、お客さんと店員が快適に過ごすためには必要不可欠です。ここでは、最低限守るべきマナーをご紹介します。マナーは他にもあるので、気になった方はぜひ調べてみて下さい。

テーブル担当者を呼ぶ際には大声を出さない

日本では店員を呼ぶ際には声をかけて呼びますが、海外のレストランではマナー違反になります。テーブル担当者を呼ぶ場合は、担当者が席の近くを通った時や目があった際に軽く手を挙げて合図をしましょう。

落とし物は自分では取らずにウェイターに頼もう

食事中にうっかり食器を床に落としたり、料理をこぼしたりする経験がある方は多いのではないでしょうか。日本では自分で落としたものを拾いますが、海外では自分でしてはいけません。ウェイターやウェイトレスに頼んで、新しい食器などをもらうようにしましょう。

麺類やスープ類は音を立てず静かに食べる

スープやスパゲティなどの料理は、音を出して食べてはいけません。欧米諸国は、特に音に対するマナーが厳しいので気を付けて食事しましょう。また、カップスープなどの一部例外を除いて、お皿に直接口をつけて食べることもマナー違反になるので注意しましょう。

ビュッフェ式のレストランでは料理の取りすぎに注意

ビュッフェ式の場合、気になる料理を多く取ってしまいがちです。しかし、取りすぎて残すことはマナー違反になるので、必ず食べ切ることができる量だけ料理を取るようにしましょう。取る量の目安としては前菜2~3種類、メイン料理は1皿1~2種類です。

また、冷たい前菜と温かいメイン料理を一緒の皿に盛ると、双方の温度が変化するので料理本来の味が損なわれてしまいます。前菜とメイン料理はそれぞれ別の皿に盛りつけるようにしましょう。

食事中は禁煙

食事中の喫煙は、周りの人やシェフに対して失礼な行動になります。食事後でも禁煙の店もあるので、喫煙したい場合は事前の確認が必要です。

残した料理は持ち帰ることもできる

現地のレストラン料理は、日本人にとっては量が多いので食べ切れないことも。その場合は、テーブル担当者に残した料理を持ち帰ることができるか聞いてみましょう。店によりますが、生もの以外の料理の持ち帰りを許可しているところもあります。

レストランを楽しむポイント

日本のレストランと共通する点も多いですが、いくつか異なる点もあります。海外のレストランで食事をする際に、以下のポイントを押さえておくだけで食事を楽しむことができます。

欧米諸国ではレディーファースト

アメリカなどではレディーファーストの習慣があります。異性との食事の際は、女性から先に着席します。また、同性との食事の場合は目上の人から座るのが基本です。

担当者はテーブルごとにいる

テーブルに最初に来て、メニューを手渡してくれたウェイターがテーブル担当者になります。メニューの注文等はテーブル担当者に頼むのがマナーです。テーブル担当者を呼ぶ際には声をかけるのではなく、目が合った時や席の近くを通りかかった際に軽く手を挙げて合図しましょう。

旅行先の食文化を知っておこう

海外には、様々な理由から独自の食文化が形成されている国があります。旅行先の食文化を知っておくことで、マナーやタブーを知ることができるので事前に現地の食文化を調べておきましょう。ここでは、その中でも有名な食文化を3つご紹介します。

インド(ヒンドゥー教文化圏)

インドなどのヒンドゥー教文化圏では、牛は神聖な動物と定義されているので食しません。また、左手は不浄とされているので食事の際は右手を使って食べます。ですが、レストランなどの店では旅行者に対してフォークなどの食器を用意してくれるので、あまり気にする必要はありません。

中近東(イスラム教文化圏)

サウジアラビアやイスラエルなどの中近東の国では、豚が不浄の動物とされているので食しません。飲酒は禁止されているので、現地でお酒を飲むことはできません。また、日の出から日没まで飲食をしないラマダンの時期には、お店も日没後にしか開店しないので旅行する際には注意が必要です。

スペインやイタリアなど南欧諸国

昼間に気温が上がる南欧諸国では、シエスタと呼ばれる昼寝をする習慣があります。シエスタは飲食店も例外ではなく、昼間(13時~17時頃)の時間帯はほとんどの店が一時的に店を閉めます。シエスタの習慣を知らないで過ごすと昼食を食べられなくなる可能性があるので、出来るだけ早めに食事をするようにしましょう。

入店から支払いまでの手順

海外のレストランの入店から支払いまで、順を追って詳しくご紹介します。いくつかポイントも交えながら紹介するので、利用する際にはぜひ参考にしてみて下さい。

1 入店

入店後、予約の確認をされるので予約の有無と名前を告げて席に案内されるまで待ちます。予約した際に席の希望を告げていなければ、「テラス席希望」や「ベビーチェアが必要」などの要望を伝えましょう。混雑時には席の希望が通らない場合もありますが、空いている店ならば基本的に希望の席に案内されます。

2 着席

基本的には、案内された席に座るようにしましょう。しかし、案内された席がどうしても嫌な場合は席を変えてもらうように案内係に伝えましょう。案内係が引いた席が上座になるので、同性での食事の場合は目上の人、異性との食事の場合は女性を先に座らせましょう。

3 注文

まずは飲み物、次に料理の順でテーブル担当者に注文します。気になる点やわからないことがあれば気軽に質問してみましょう。メニューに迷った場合は、「TODAY’S SPECIAL(本日のおすすめ)」を注文するのもアリ。また、ホームページで来店予定のレストランのメニューを調べておくと、当日迷わずに注文ができるのでおすすめです。

4 食事

注文したメニューが来るまでの間、お皿の上にあるナプキンを二つ折りにして膝の上に置きましょう。料理が運ばれたら、マナーを守りつつ食事を楽しみましょう。

5 支払い

一部のレストランではレジで支払いますが、多くのレストランではテーブルに座ったまま支払います。精算時は、テーブル担当者に合図をして「CHECK PLEASE」と告げます。合計金額の確認後、チップを含めて会計皿に現金かカードを置きます。チップの習慣がある国では、支払金額の10~20%がチップの相場になります。

チップの払い方

チップの支払い方には2つの方法があります。それぞれ支払い方が大きく異なるので、詳しくご紹介します。チップは請求金額の10~20%が目安です。

現金払いの場合

テーブル担当者が支払い伝票を持ってきたら、請求金額にチップを上乗せして会計皿に置きましょう。細かいお金がなく、おつりが必要な場合はテーブル担当者に伝えましょう。

カード払いの場合

クレジットカード払いの場合は、まず請求金額の確認をします。その後、請求書に請求金額とチップの金額をそれぞれの欄に記入しましょう。また、万が一のトラブルを防ぐ為に請求書の控えは必ずもらいましょう。控えは帰国後カード会社から請求されるまで、大切に保管しておきます。

体調が悪い場合や食物アレルギーがある場合の食事

レストランなどに行きたくても、食物アレルギーがある方や体調不良などでお腹の調子が悪い場合、どのように対応すればい良いのでしょうか。ここでは旅行中、突然の体調不良になった場合や元々の食物アレルギーがある場合の食事をご紹介します。

お腹の調子が悪い場合

吐き気や下痢などを伴う腹痛の場合は、まず近くの診療所に行って診てもらうのが先決です。食事を取ることができる状態の場合は、無理して外出をせずにホテル内で食事をしましょう。こまめな水分補給をしながら、うどんやおかゆなど食べやすいものを食べましょう。ホテル内に和食店や中華料理店がある場合は、ルームサービスを利用することで直接出向かなくても食事を持ってきてもらえます。頼む際にお腹の調子が悪いことを伝えれば、体にやさしいメニューを作ってもらえることも。ホテル内にそのような店がない場合は、コンシェルジュに頼むことで、近くの和食店からテイクアウトしてもらうことも可能です。

また、急な体調不良時の食事対策として、コンビニなどで販売されているフリーズドライのおかゆを持参すると安心です。

食物アレルギーがある場合

食物アレルギーがある方は、旅行前にかかりつけの病院で英文の診断書を書いてもらいましょう。英文の診断書があることで、海外でも食物アレルギーの詳しい説明がしやすくなります。

またレストランを予約する際には、食物アレルギーがあることを伝えてアレルギーがある食材が使われていないメニューがあるか確認しましょう。和食店だと日本語ができるスタッフが少なくても1人はいるので、要望を伝えやすいのでおすすめ。他にも和食店は馴染みのある食材が使われていることが多く、わかりやすいのもメリットです。

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