海外で出国手続きをする手順6つ!空港・帰りの機内での過ごし方も紹介!

現地から日本へ出国するには

現地での出国手続きは、日本を出国する場合とほぼ同じ手順なのでそれほど難しくはないです。ですが、案内は日本語ではなく英語で表記されていることがほとんどなのできちんと確認して出国手続きをするようにしましょう。

出国手続きの手順

帰国便に搭乗するまでの出国手続きはいくつかあります。ここでは、荷物検査から機内の搭乗までの手続きを順を追ってご紹介します。

1 荷物検査(機内預け荷物)

まず初めに、スーツケースなどの機内預け荷物の検査があります。アメリカなど荷物検査が厳しい国では荷物開けて中を見せる必要があるので、スーツケースの鍵はすぐに取り出せるように準備しておくと検査がスムーズに行えます。

また、機内預け荷物の中には貴重品や壊れやすいカメラなど機内で使用するものやデリケートなものを入れるのは避けましょう。衣類も全てスーツケースなどに収納せず、機内で温度調節ができるように上着を1枚手荷物として入れておくのがおすすめ。

2 搭乗手続き

次に航空会社のカウンターへ向かい、搭乗手続きをします。この時、確認のためにパスポートと航空券が必要になるので準備しておくと良いです。座席の要望がある場合は、このタイミングで言うようにしましょう。機内預け荷物を預けた後に搭乗券と預け荷物のタグを受け取りますが、このタグは無くさないように気を付けましょう。

また、空港によっては搭乗手続きが自動になっていることがあります。この場合はカウンターへ向かわず、そのまま手荷物優先カウンターへ行きます。

3 荷物検査(手荷物)とボディチェック

アメリカなど荷物検査に厳しい国では1時間以上の時間がかかり、混雑するので出来るだけ早めに行くのがおすすめです。手荷物はベルトコンベアーに乗せて、ボディチェックは金属探知機のゲートを通ります。鍵などの金属類はこの探知機に反応する場合があるので、ゲートを通る前に外しておきましょう。

4 税関(外貨の申告をした場合)

入国時は必要書類を記入して申請手続きをする必要がありますが、出国時はほとんどの場合チェックされることはありません。ですが、外貨の申告をした方は入国時に受け取った申請書類の控えを税関へ渡しましょう。

5 出国審査

出国審査の手続きにはパスポートと搭乗券が必要になります。スムーズに手続きをするコツは、審査の待機列を見極めて流れが早い列に並ぶことです。ピークシーズン時は非常に混雑し、時間がかかるので早めに出国審査の列に並びましょう。

6 搭乗

天候不順などで予定時刻やゲート時刻が変更になる場合があります。その際はアナウンスされないことがあるので、モニター画面に随時表示される搭乗ゲートと搭乗予定時刻をこまめに確認しておきましょう。搭乗予定時刻までかなり時間がある場合は、空港内のレストランやお店でショッピングをして過ごすのがおすすめです。ですが、搭乗ゲートまでの移動時間を考慮して行動するようにしましょう。

余裕をもって行動しよう

空港には二時間前までに到着するようにホテルの出発時刻を調整しましょう。ツアー旅行の場合はバスに乗り遅れなければ大丈夫ですが、個人旅行の場合は当日空港までのアクセスを調べておく必要があります。空港までの所要時間や道路の混雑具合などはフロントに尋ねると教えてもらえるので、確認しておきましょう。都市部滞在の場合は、いつも以上に余裕をもって出発するのがおすすめです。

出国手続きは最後まで油断禁物!

出国手続きは日本での出国時とほぼ変わりませんが、案内の表示や出国税に気を付けましょう。出国税は基本的にツアー料金や航空券の代金に上乗せされますが、中には出国税を含めずに販売されている航空券もあります。その場合、出国税は空港の搭乗手続き時に現地通貨で支払う必要があるので、出国税を払っていない方は現地通貨を用意しておく必要があります。

また、空港の混雑などでアナウンスが聞き取れないことがあります。もし、アナウンスを聞き逃しても無事に搭乗できるように、ゲートや搭乗予定時刻が表示されているモニターは必ずチェックしておきましょう。

持ち込み禁止品について

現地で購入できても日本への持ち込みが禁止されているものや、持ち込む際に検査・手続きが必要になるものがあります。また、持ち込みできるものでも個数制限や重さ制限がある場合も。ここでは、様々な理由によって持ち込みが禁止・制限されているものについて詳しくご紹介します。購入したものを税関で没収されないためにも、ぜひ知っておきましょう。

制限品

・果実や加工肉など
・土がついている植物など
・ナイフや拳銃などの危険物やその部品
・個人の医薬品や化粧品(内服薬の場合は2ヵ月以内、外用薬や化粧品は24コまで)
・ワシントン条約の規制対象となっているもの

禁止品

・ブランド品のコピー商品など知的所有権を侵しているもの
・違法薬物およびアヘン吸引具
・偽通貨や偽証券(変造品・模造品含む)
・家畜伝染病予防法と植物防疫法で定められているものとそれらを使用した製品や包装品
・公安や風俗を侵害する図面や書籍など

植物検疫が必要になるもの

植物検疫とは、国内の農産物などに病害をもたらす恐れのある虫の侵入を防ぐ目的で行われている検査のことです。検疫は、国際植物防疫条約と植物防疫法に基づいて行われており、一部の例外を除いて植物や種子類もしくはそれらを使用した製品に対して行われます。具体的には、球根や種子類・切り花・切り根・野菜・果実・ドライフラワー・木材・植物を原料にした民芸品やワラ製品などが該当します。他にも植物検疫が必要なものはいくつかあるので、植物やそれらを使用した商品を現地で購入する際には必ず確認しておきましょう。

肉製品について

国内の家畜の病気の発生状況によっては、海外から肉製品を持ち込めない場合があります。持ち込みが可能な国であっても、現地で日本向けの検査を受けて検査証明書を取得しなくてはいけません。また、日本人観光客が多い国の免税店ではすでに日本向けの検査が済んでいる商品が売られています。免税店で販売されている検査済の商品は、検査証明書が付属しているので現地での手続きをする必要なく国内に持ち込むことができます。

持ち込み規制品の代表例

機内持ち込みについては、ワシントン条約によって規制されているものもあります。ワシントン条約とは、絶滅の恐れがある野生動植物の国際的な取引を規制する条約です。条約によって規制されているものの例をご紹介します。

漢方薬

・ジャコウ鹿エキスやトラの骨などが原料として使用されている薬

毛皮・敷物

・オオカミやクマ、ネコ科の動物を使用した毛皮や敷物

ハンドバッグやベルトなどの革製品

・ワニやウミガメなどを使用している革製品

その他

・象牙を使用した製品やチョウの標本など

搭乗時刻までの過ごし方

出国手続きがスムーズに進み、搭乗時刻まで時間がある場合は空港でショッピングやお店で休憩してみてはいかがでしょうか。搭乗時刻まで楽しく過ごしながら、残った外貨を使い切ることができるので一石二鳥です。しかし、空港内には旅行客を狙ったスリや置き引きが多いので注意が必要です。

空港内でショッピング

大きな空港では免税店の品ぞろえも充実しているので、旅行中にお土産を買い忘れた方などにおすすめです。空港内にある免税店で購入した商品は、ほとんどの場合その場で受け取ることができます。しかし、空港によっては搭乗前の受け取りになることもあります。

レストランやカフェで一休み

空港内にはレストランやカフェがあるので、搭乗時刻まで一休みするのもおすすめの過ごし方です。帰国便では旅行の疲れで離陸後に寝てしまい、機内食を食べ損ねることがあります。ですので、出国前に何か食べておくと安心です。おすすめは消化の良い料理で、フライドポテトなど重たいものは避けましょう。

帰国便での過ごし方

帰りの機内での過ごし方は人それぞれ。フライト中、自分がリラックスできる方法で過ごしましょう。

睡眠をとる

旅行中の疲れが少なからずたまっているはずです。眠れない場合、目をつむってシートを傾けてリラックスできる体制になるだけでも疲労感は少し取ることができます。

音楽や読書でまったりと

機内には音楽プログラムや映画などのコンテンツが利用できる環境が用意されているので、それらを利用して過ごすのも良いです。また、日本の新聞が置いてあることも多いです。

機内販売でお土産・免税品を購入

機内販売では、空港や現地では販売されていないオリジナルの免税品やお土産が販売されています。旅行中や空港で使い切ることができなかった外貨を使うこともできるので、外貨が残った場合はぜひ利用しましょう。

必要書類の記入をする

税関申告書や検疫の質問表などの書類を提出する必要がある人は、機内で必要事項を記入しておくと到着後の手続きがスムーズになります。また、記入後は間違いや記入漏れがないか確認をしておくと良いです。

到着後の準備をする

到着の時刻が近づいたら、到着後の日本の気温に合わせて服装の準備をしましょう。日本円も到着後必要になるので、すぐに取り出せるように機内で準備しておきましょう。

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